まちとつながるピザ屋に再生真庭バイオマスピッツァ・ボルサリーノ

真庭市久世地区で、ピザからはじまるまちづくりを志し、「バイオマスピッツァ・ボルサリーノ」が2017年夏、オープンしました。

名門旅館であり地域のサロンとしても愛された名越旅館をリノベーション。ピザ屋に。

 

■Project data 

期間:2016.7~2017.7
対象:空間リノベーション
発注者:チューチュートレイン(金田久克)
所在地:岡山県真庭市久世2669-4
用途:飲食店
規模・構造:
関連情報:Facebookページ

 

Things「こと」

まちづくり&コミュニケーション目線から。

活動を始める前に企画書をコンテストに応募し、第三者評価をいただきました。チームにも、活動にも自信と勢いがついてがんばれます。
第4回美作地域コミュニティビジネスプランコンテストにて、優秀賞を受賞いたしました。

空家再生を地域のコミュニティビジネスの一環として目指し、空家の再生よりも先に、コミュニティビジネスプランコンテストで優秀賞を受賞することで、対外的にプロジェクトを宣言し、活動を広く認知していただくことにつなげました。

オーナーの金田さんの想いを引き出しながら、企画書を作り上げていきました。

完成後からオープンに至るまでの、通常で言うとオープニング準備期間には、「ピザ屋の試食会」や「まちの写真撮影会」を行い、まちとの関わりをしっかり持ちながらすすめていく企画を行っていきました。

Space「もの」

木でつくるカジュアルサロン

木をふんだんに使いながら、カジュアルな雰囲気に仕上げました。
通り対してもオープンですっと入れる土間空間。
ここは、かつてのオーナーが趣味で集めていたランプがあり、「ランプの宿」とも呼ばれていました。
そんな記憶をほんの少し残すように、レトロな照明が店内をキラキラと照らします。
入口外にはバイオマスタウン真庭の中核企業ともよべる銘建工業さまより、CLTのベンチをご提供いただきました。

新オーナーの金田さんが趣味で持たれているアートも店内では見ることができる、いわゆるイタリア風のピザ屋さんとはちょっとちがう、しかし木を活かしこの町らしい、居心地の良いサロンとして再び生まれ変わりました。

Future「みらい」

40軒の空き家を10年で0軒に

バイオマスピッツァ・ボルサリーノの店自体は、同年冬に、同じ真庭市内の勝山地区に、早くも2店舗目を開店。


ピザ自体は、ペレット(木を固めたチップ)を燃料とした窯でおいしいピッツァを召し上がっていただけます。
「90秒で焼ける」ことも大きな特徴ですが、試食いただいた皆さまからも、「とても美味しかった」という声だけではなく、次々と出される焼きたてピッツァの速さがおいしさにも直結していると、好評いただきました。 食材も真庭産にできるだけこだわって、真庭がぎゅっと詰まった美味しいピッツァ。
木を活かした産業やまちづくりに取り組むバイオマスタウンとして全国的にも先進的な取り組みが進む真庭市に、新たなスペースが出来上がりました。ぜひ、バイオマスの視察の際にも召し上がってくださいね。

また、久世地区のまちづくりとしては、同じ街道に2軒ほど空家が再生されて動きが出てきました。
私たちのチームも、40軒の空き家を10年で0軒にするという高い目標に向かって、まちにとって必要な新たな用途・コンテンツを開発しながら、空家を再生していく予定です。

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