さしこう 本店
”ほんもの”にこだわり続ける家具屋「さしこう」の新たなチャレンジ
社長の芦田太志さんと、店長の芦田雅嗣さんとのインタビュー
■Project data
期間:2020.2~2021.4
対象:新築
発注者:有限会社さしこう
所在地:岡山県津山市東一宮30-7
用途:物販店舗
規模・構造:鉄骨造、2階建て
関連情報:
構想から3年
家具屋からライフスタイルショップへ
道具を使うことで得られる「癒し・やさしさ・幸福感」をご提案できる店に。
一人でも多くのお客様と触れ合い「暮らしを楽しむこと」の素晴らしさを伝えていきたい。
地域への想い
津山市東一宮。まちと自然が共存する素敵な場所にしっかりと根を張り
地域の方々と手を携えながら、地域の発展をともに願い、努力していきたい。
Things「こと」
津山市加茂町に本店を構える「手づくり家具とギャッベの店 さしこう」
1910年(明治43年)に指物大工として創業した「さしこう」は、様々な時代の中で「ほんもの」にこだわり続けながら、創業110周年を迎えました。
重厚感や趣のある木の家具や、イランの手織り絨毯ギャッベ、群言堂の洋服、インテリア雑貨を取り扱っています。
新しいお店へのチャレンジ
働く場のデザイン
景観のデザイン
様々な想いが詰まった新本店を設計させていただきました。
2020年4月24日、晴れやかな空の下、今後歩み続けるスタートとして地鎮祭を執り行うことができました。
1910年(明治43年)に指物大工として創業した「さしこう」は、様々な時代の中で「ほんもの」にこだわり続けながら、創業110周年を迎えました。
重厚感や趣のある木の家具や、イランの手織り絨毯ギャッベ、群言堂の洋服、インテリア雑貨を取り扱っています。
新しいお店へのチャレンジ
働く場のデザイン
景観のデザイン
様々な想いが詰まった新本店を設計させていただきました。
2020年4月24日、晴れやかな空の下、今後歩み続けるスタートとして地鎮祭を執り行うことができました。
Space「もの」
◆景色に溶け込む
家具店の本店なので建物の規模はおのずと大きくなります。
今回のさしこう新本店は、1500㎡を超える規模の鉄骨2階建て。
迫力もあります。
これをいかに地域になじませるかがデザイン上の一つのポイントでした。
軒をきわめて低く、また屋根の勾配もできるだけ緩やかにしていることで、
威圧感はなく、通りのけやき並木の中に、静かに佇む景色を創り出すような配慮をしています。
また、室内においては、車両の往来も多い大通りが目の前にある中で、いかに落ち着いた雰囲気を生み出すか。
通りに対して全面ガラスとしながらも、深い軒デッキと、通り越しのガーデンが、
室内と通りに対して、適切な距離を保たせ、
落ち着きと開放感があるものに仕上がっています。
◆物流と動線
お店とは、一般的にお客さまの目に触れる、華やかな部分を支えるためにも様々な配慮があります。
お客さまに対してほどよい気遣いができる距離感やめくばりなど、「おもてなし」といったことが浮かびます。
建築空間のデザインにおいても、その配慮は欠かせず、さしこうさんの家具をじっくりと選んだり楽しんだりできる
時間を提供するようにつくられています。
あらゆる店舗で、搬入や在庫、購入されたお客様への納品前の待機などの配慮も欠かせません。
とくに家具という大型の商品を取扱う上でも、お店に来られるお客さまと動線をしっかり分けておくなど、
安全面や機能面でも工夫が施されています。
◆色と素材
和田デザイン事務所では、シンプルな色をお勧めすることが多いです。
さしこう新本店でも、外観は景観のなかに溶け込むことを意識ししたデザインとしています。
明るい金属板のシルバーと、ぬくもりを感じる天然木の対比を基軸とし、
玄関周りには、さしこうのブランドカラーとしてネイビーをアクセントに加えました。
遠くの山並み、通りのけやき並木の清々しい緑と調和したデザインとなっています。
◆インテリア
室内は、家具が一つ一つ生えるように、さしこうさんの想いをとくに引き立てるようにものを決めていきました。
色や質感が異なる、数種類の使い分けた木板の上に置かれる家具は、マイホームに家具を検討される方々のそれぞれの
お家のシーンをイメージするのにも役立ち、また、家具を一層引き立ててくれています。
◆建具やサイン、その他数々ディテール、、
工事全体を取りまとめてくださっている大進建設さんの元、
地元の腕のある職人さんや専門工事会社が多く携わってくださっている見どころ満載の空間にもなっています。
玄関や室内扉(建具)は、真庭市に拠点を構え、先般、東京のホテルオークラ東京のメインロビーに組子細工をてがけた”佐田健美”さんにもご協力いただいています。
木を楽しめる空間にもなっています。
家具店の本店なので建物の規模はおのずと大きくなります。
今回のさしこう新本店は、1500㎡を超える規模の鉄骨2階建て。
迫力もあります。
これをいかに地域になじませるかがデザイン上の一つのポイントでした。
軒をきわめて低く、また屋根の勾配もできるだけ緩やかにしていることで、
威圧感はなく、通りのけやき並木の中に、静かに佇む景色を創り出すような配慮をしています。
また、室内においては、車両の往来も多い大通りが目の前にある中で、いかに落ち着いた雰囲気を生み出すか。
通りに対して全面ガラスとしながらも、深い軒デッキと、通り越しのガーデンが、
室内と通りに対して、適切な距離を保たせ、
落ち着きと開放感があるものに仕上がっています。
◆物流と動線
お店とは、一般的にお客さまの目に触れる、華やかな部分を支えるためにも様々な配慮があります。
お客さまに対してほどよい気遣いができる距離感やめくばりなど、「おもてなし」といったことが浮かびます。
建築空間のデザインにおいても、その配慮は欠かせず、さしこうさんの家具をじっくりと選んだり楽しんだりできる
時間を提供するようにつくられています。
あらゆる店舗で、搬入や在庫、購入されたお客様への納品前の待機などの配慮も欠かせません。
とくに家具という大型の商品を取扱う上でも、お店に来られるお客さまと動線をしっかり分けておくなど、
安全面や機能面でも工夫が施されています。
◆色と素材
和田デザイン事務所では、シンプルな色をお勧めすることが多いです。
さしこう新本店でも、外観は景観のなかに溶け込むことを意識ししたデザインとしています。
明るい金属板のシルバーと、ぬくもりを感じる天然木の対比を基軸とし、
玄関周りには、さしこうのブランドカラーとしてネイビーをアクセントに加えました。
遠くの山並み、通りのけやき並木の清々しい緑と調和したデザインとなっています。
◆インテリア
室内は、家具が一つ一つ生えるように、さしこうさんの想いをとくに引き立てるようにものを決めていきました。
色や質感が異なる、数種類の使い分けた木板の上に置かれる家具は、マイホームに家具を検討される方々のそれぞれの
お家のシーンをイメージするのにも役立ち、また、家具を一層引き立ててくれています。
◆建具やサイン、その他数々ディテール、、
工事全体を取りまとめてくださっている大進建設さんの元、
地元の腕のある職人さんや専門工事会社が多く携わってくださっている見どころ満載の空間にもなっています。
玄関や室内扉(建具)は、真庭市に拠点を構え、先般、東京のホテルオークラ東京のメインロビーに組子細工をてがけた”佐田健美”さんにもご協力いただいています。
木を楽しめる空間にもなっています。
Future「みらい」
◆らしさ
空間デザインを刷新したり、ブランドをリニューアルするときは、
クライアントももちろんと思いますが、私たちも大変に繊細な配慮をします。
たとえば、私たちはこう考えました。
”さしこうさんは、これまで津山市「加茂」の豊かな自然に囲まれた立地環境のなかで
丁寧に作られた家具を販売しており、
来訪されるお客さまに対して「自然」がもたらす開放感や心地よさも隠れた楽しみになっていた部分もあるだろうと”
この新しい立地で、さしこうさん「らしさ」と感じられる、新しい心地よさや隠れた楽しみをどのように
生み出すかと。
==
最初の相談から、オープンまで約2年ほど。
先日、植栽もはいり、建物は完成し、まもなくオープンを迎えます。
心地よさ、楽しさ、さしこうさんの未来のチャレンジも
随所に感じられる空間に仕上がったのではないかと思います。
ぜひ、感じていただければと思います。
空間デザインを刷新したり、ブランドをリニューアルするときは、
クライアントももちろんと思いますが、私たちも大変に繊細な配慮をします。
たとえば、私たちはこう考えました。
”さしこうさんは、これまで津山市「加茂」の豊かな自然に囲まれた立地環境のなかで
丁寧に作られた家具を販売しており、
来訪されるお客さまに対して「自然」がもたらす開放感や心地よさも隠れた楽しみになっていた部分もあるだろうと”
この新しい立地で、さしこうさん「らしさ」と感じられる、新しい心地よさや隠れた楽しみをどのように
生み出すかと。
==
最初の相談から、オープンまで約2年ほど。
先日、植栽もはいり、建物は完成し、まもなくオープンを迎えます。
心地よさ、楽しさ、さしこうさんの未来のチャレンジも
随所に感じられる空間に仕上がったのではないかと思います。
ぜひ、感じていただければと思います。