「日本で最も美しい村」の小さな芸術祭2015

「日本で最も美しい村」の小さな芸術祭

 

2015年、「日本で最も美しい村」新庄村のがいせん桜通りの一角で、芸術の秋にちなんで開催されそのトータルディレクションと会場デザインを担当しました。

 

「センス・オブ・ワンダー」というキーワードのもとに、新庄村にゆかりのある3人の芸術家の作品と、地元小中学生のセンス・オブ・ワンダーを感じた景色の写真を展示。2015年10月24日、25日に、脇本陣木代邸内にて開催されました。

 

■Project data 

期間:2015.10~11
対象:ディレクション
発注者:新庄村
所在地:岡山県真庭郡新庄村
用途:イベント

Things「こと」

芸術と地域の人々

「この村ゆかりの芸術家のことを地域の皆さんに改めて知ってもらいたい」という想いとともに、芸術祭のディレクションを新庄村から預かりました。

自分が住む地域出身であっても、芸術家と聞くとどうしても遠く感じがち。
しかし、芸術は難しいものではなく、誰にでも楽しんでもらえるものである。
そう考え、普段芸術に触れることが少ない子供や地域の人に芸術を楽しんでもらえるような芸術祭の構想に取り掛かりました。

Space「もの」

センス・オブ・ワンダー

キーワードは、「センス・オブ・ワンダー」。
自然写真家の森本さんが装丁を担当した、レイチェルカーソンの著書『センス・オブ・ワンダー』で述べられる、
美しいもの、不思議なもの、神父的なものに目を見張る「感じるこころ」を
新庄村の村の方やこどもたちとともに味わえるような企画をしていきました。

「センス・オブ・ワンダー」というキーワードのもとに、
新庄村にゆかりのある3人の芸術家、金盛秀禎さん、酒井賢さん、森本二太郎さんの作品と、
地元小中学生のセンス・オブ・ワンダーを感じた景色の写真を展示。

子供たちには事前にカメラを渡し、彼らが見つけた「美しいもの、不思議なもの、神秘的なもの」を撮ってもらいました。
先生方の凛とした作品と子供たちの素直な感性から写し出された作品の双方が共存する、
多様なセンス・オブ・ワンダーの世界ができました。

Future「みらい」

感じるこころ、感じる自然

見慣れた地域の山や川、夕日、星空などの景色や村の人などを、写真を通してみると、
改めて自分たちが自然豊かな村に暮らしていることに気づけたよう。

この芸術祭が、子供たちをはじめ地域の人が繊細なまなざしで
地域の風土・日常を見つめ直してもらえるきっかけの一つになれたのではないかと思います。

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